老朽化設備の改修工事

学生時代は、建築施工システム技術科で建築に関する専門的な知識を学んでいました。実習棟には木造・RC造・鉄骨造の構造物が建っており、私たちで木造の建物を解体して施工図面を書くことや、実際に建てるといった実践的な内容でしたので、現在の業務に必要な構造や設備の納まりの知識を身につけることができました。富士古河E&Cを知ったのは教授からの紹介です。学校の先輩がすでに入社して活躍していたことや、1年間の研修期間が設けられているのでいきなり現場に出ることはなく安心感があったのも志望した理由です。実際に3回の現場実習を通して自分のやりたい業務が見つかり、私は空調設備を志望しました。

現在は、東京の都心部にある小学校の改修工事における現場代理人を務めています。この小学校は明治時代初期に建てられたもので、老朽化した建物内の衛生や防災に関する配管ならびに空調設備を新しいものに取り替える改修工事となります。

業務で重要となるのはコミュニケーション

トイレや手洗い所などの給排水管、ガスの配管、消火系の配管、空調関係など工事は多岐にわたります。断水や空調が効かなくなる影響や安全性を考慮して、大掛かりな工事は夏休みに合わせて実施され、7月半ばから8月末までの約1カ月半という短期間で行いました。その間も学校の教職員の方々は出勤されますので教室に仮設の臨時職員室を設置してもらい、トイレも一箇所だけ使えるようにするなど段階を踏んで改修工事を進めます。特に気をつけていたのは教職員の方々とのコミュニケーションです。大きな音が生じる工事もありますし、夏休み中といえどもクラブ活動などで小学生が通学することもあります。いつ、どこを工事するか事前にしっかりお伝えすることで安全や工程に支障がないよう努めます。

また、協力会社の方との業務調整も重要です。40人ほどの作業員の方々が一斉に工事しますので、お互いの作業がかぶらないように事前に打ち合わせし、事故の起きやすい「予定外作業」を禁止するなど、現場代理人として「無事故・無災害・クレームゼロ」の実現を目指します。

文化財としての価値を守り続ける工事

実際に工事をすると設備の老朽化はかなり進んでおり、30年以上経過した配管の表面は錆びていて、水が漏れ始めていた箇所もありました。また、工事前に事前調査は済ませていますが、古い建物になると解体工事を進めている中で施工図面には記載されていなかった配管などが見つかることもあります。施工図面通りにいかない場合も多々あり、現場を進める中でお客様と打ち合わせしながら対応にあたります。

新たな設備が設置されると水圧試験や通水検査などをして不具合や水漏れがないか試運転して記録し、お客様に引き渡します。こうして、大きな工事は夏休みの間に無事に終了しました。

知識を得ながら成長できる環境がある

改修工事のやりがいは、古い設備が新しくなることで利用者の方に喜ばれることです。今回の案件でも教職員の方々から感謝されましたし、子どもたちが新たに設置した水道を使っている様子を見ることができました。一方で、改修工事の難しさはお客様の通常業務を損なわずに工事を進めていくことです。私が初めて現場代理人を任された案件はオフィスビルの空調設備の改修工事でしたが、昼間は営業していますので営業時間外に工事を行うなど、利用者の方の業務に影響を及ぼさないよう配慮しなければなりませんでしたが、その分、完工後の達成感はとても大きかったです。

当社は、入社後の研修期間中に基礎知識と資格を取得することができ、さらに現場代理人として経験を積みながらステップアップできますので建設関係の知識がなくても問題ありません。また、困った時に相談し合える同期も作れます。何よりも古い設備を新しいものに換えていく社会に貢献できる仕事です。

休日の過ごし方

子どもの頃から読書が好きでした。書籍はジャンルの幅が広くて映画やドラマになっている小説など、話題になっているものは何でも読んでいますし、漫画も好きですね。

1日の主な過ごし方

8:00

現場朝礼、現場作業開始

10:00

協力会社やお客様との打ち合わせ、現場巡回

11:30

現場昼礼

12:00

休憩、昼食

13:00

事務作業

14:00

現場巡回

17:00

現場作業終了、現場確認

18:00

雑務

19:00

退勤

※現場によって始業・終業時間は異なります。

他の記事を読む